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業界研究の方法

2016.03.11

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いらっしゃいまし。

今日は、多くの学生から寄せられる質問の中から、
業界研究の方法をピックアップしようと思います。

ではまず業界研究がなぜ難しい(共通の疑問)なのか?

から説明をして、その後に具体的なやり方について説明しましょう。

【なぜ業界研究が難しいのか?】

私が学生の頃、就職課のおばはんから、

『業界研究しなさい』

と辞書かと思うくらい分厚い本を渡された。

『これ見て、行きたい企業を探しなさい』

と言われたけれど、ちょっと待て!
これってどうやればいいんだい!?と感じていた。

先輩に聞いても、スカして答えてくれない。
・・・どうせ知らないんだな、と悟った。

私も、多くの学生同様に、学生の頃はその分厚くて、
企業名が羅列している辞書のような無味乾燥の本を前に、
途方にくれたことを覚えている。

しかし、これは別に変なことではなく、
ある意味当然のことなのである。

学生は、現在通う大学をどうやって選んだのか思い出して欲しい。

今、大学は775校くらいあるらしい。
当然、有名校に行きたいとか、住む場所や学力(偏差値)という条件で、
ある程度絞れるから、実際には数校の中から進学校を決めた人が多いだろう。

しかし、企業数はこの比ではない。

大企業だけで約1万1千社、
中小企業は約385万社あるらしい。

大学の比ではない数を前に、
どうやって選べばいいのか?について、まともに教えてもらえないのだから、
膨大な数の企業を前に途方に暮れたとしても、当たり前のことなのだ。

そもそも、絞り込みの方法が学生にはわからないのだ。

たとえ、やる気に燃える積極的な学生であっても、
さすがに1万1千をひとつひとつ調べることはできない。

・・・だから、有名企業から順番に調べて応募することになる。

新卒の就職関連の仕事をしてみるとよくわかるのだが、
有名企業には応募者が殺到するが、
あまり世間では有名ではない企業には応募者がほとんど来ない。

ある非常に経営状態の健全な優良企業で、
業界では非常に有名な企業を例に挙げると、
7名の採用枠に対して、採用官があちこちに働きかけて、
結局5名の採用に終わったとのこと。

この企業は、業界では有名だけど一般の人には無名に近く、
学生は求人票を見せられても興味を持つどころか、
その他大勢の企業にしか見えなかったのだ。

それでも、有名企業に応募しまくって落ちまくった学生の中から、
業界では有名なこの企業のことを就活後半になって知って、
応募してくれたので5名の採用が決まったという。

・・・実際には採用ゼロとなった企業もあるのだ。

非常に業界では健全経営にも関わらずに、だ。

だから、多くの学生が超有名企業に殺到して、
就活ではひとり何十社と応募することになっている。

その結果、有名校や成績の良い一部学生には内定が出るが、
それ以外の人には内定がなかなか出ない、という状況になっている。

これは一因なので、他にも理由は考えられるが、
まぁ、大方これがほとんどの人の理由といって差し支えない。

【業界研究の方法】

では、そんな数多い企業から実際に応募する数社まで、
どうやって選べばいいのでしょうか?

具体的に企業を選ぶためには、
全体像となる業界について知っておく必要があります。

業界とは、いわば組織図あるいは地図と考えて構いません。
各企業は分業でそれぞれ役割を果たしているのです。

そこで、業界研究が企業選びの第一歩となるのですが、
その具体的な方法のひとつを説明しましょう。

まずは業界全体がどういう構造になっているかを知る必要があります。
その全体の大きな枠組みの中で、各企業を比較していきます。
そして、興味がある企業について、より深く調査するのが効率的です。

ステップ1:業界をまず選んでみる。

専攻や興味がある業界を選んでみよう。

ステップ2:業界の全体像をピラミッド型に整理する。

会社と会社が協力関係で成り立っている関係図として、
ピラミッド状に整理しましょう。

自動車業界を例にとると、自動車メーカーを一番上に書きます。
その下に具体的にBtoBといわれる、企業を書き込みます。
BtoBとは、企業に対して製品やサービスを提供する企業です。

自動車メーカーでいえば、
タイヤは自社で作らず、タイヤメーカーから購入しています。
(タイヤには自動車メーカー以外の会社の名前がありますよね。)

タイヤだけではなく、小さいものでいえばボルトから、
カーナビや窓ガラス、シートにハンドルにトランスミッションと、
多くの部品はBtoBの企業が製造して自動車メーカーに納品しています。

この部品供給の企業をサプライヤーといいます。
自動車が好きで、自動車関連の企業に行きたい学生の多くは、
このサプライヤーに就職しているのです。

また、サプライヤー以外にも、
材料を提供したり、加工を専門に行っている企業もあります。
それらすべての企業が先ほどのピラミッドの中に書き込まれます。

サプライヤーにもさらに部品を供給する企業があり、
その階層構造が、つまりピラミッド構造を構成しているのです。

ですので、ピラミッドの下に行くほど要素的な部品になります。

しかし、自動車でいえば3万ともいわれる構成部品の、
すべての企業を書き始めたら、時間がいくらあっても足りません。

そこで、まずは構成部品や必要な材料から、企業名を1つ書いてみましょう。

例えばタイヤならブジリストン、という具合です。
構成部品や必要な材料は、
シート、ボディ、トランスミッション、ハーネス、エアコン、カーナビ、バッテリー、
ハンドル、エアバック、サスペンション、内装、窓ガラス、鉄、アルミ、樹脂、
・・・という具合に調べて行って、それぞれ企業を1つだけ書きます。

企業の1社はとりあえず書いていればいいですが、
出来るだけ企業名だけでイメージできるように、
聞いたことがあるとか知っている企業の方がいいです。

ステップ3:絞込むために選択する。

次にやることは絞り込むことです。
先ほど大雑把に把握したピラミッドを俯瞰(ふかん)して、

『この中でどの辺に興味があるかな?』

と想像してみてください。

電装系が好きと感じるのか?
機構的なギアを扱うメカ系が好きなのか?
化学寄りが好きか?
自動車のデザインに関わりたいと感じるか?
人間工学などの知識が生かせるシートやハンドルなどはどうか?
人の安全に関わりたいと感じるのか?
ラグジュアリーや、快適性能などに興味があるのか?

という具合に想像してみるのです。

ステップ4:具体的に企業名を増やす。

そして、その中から1つを選んだら、
次は先ほど1つしか書いていなかった企業名を増やします。

タイヤなら、ブリジストン、ヨコハマタイヤ、トーヨータイヤ、ミシュラン、
・・・という具合です。

ステップ5:企業ごとの特徴を調べる。

企業名がそろったら、今度はそれぞれの会社の特徴を調べます。

取引の規模(売り上げ)や工場の場所、
レース向けタイヤ、トラックやトレーラー向けタイヤなどの
製品ラインナップの幅広さなども調べます。

製品の価格帯もハイエンドかローエンドか?などです。

そうすると、徐々に自分の中でこちらの企業の方がいいかな?
と感じる企業が見えてくるでしょう。
特に、勤務先は生活に関わる大きな部分でしょうから、
事業所や工場の場所は気になるところでしょう。

ステップ6:就職関連の情報誌や求人票、会社説明会の日程を調べる。

この段階になって興味がまだ続くようなら、
情報誌の求人広告や大学の求人票、会社説明会など、
いわゆる提供されている情報を調べてみるといいでしょう。

それ以外にも、オフラインの調査、例えば会社説明会などにも参加しましょう。

ここまでくると、会社の応募要領など実際に応募することも検討し始めます。

大学のOB/OGの入社実績なども調べてみるといいでしょう。
大学の就職課に行けば教えてくれるはずです。

また、そこでピックアップした企業にもさらに協力会社があるので、
そこまで調べていけるならトライしてみてください。

ホームページに『主要取引企業名』という項目があるので、
そこにピックアップした企業名が入っている企業がそれに該当します。

一人でやると、途中で行き詰ったりする可能性もあります。
同じゼミの友達と一緒に手分けしながらやってみると、
お互いの知識も補完できてスムースに行くのではないでしょうか。

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